国民生活センターから、高齢者が薬を包装シートごと誤って服用してしまう事故の発生を受けて、注意喚起がされています。本人も気付かずに飲んでしまうことが多いため、薬の保管方法などにも注意し、誤って飲んでしまった場合は、医療機関等を受診するようにしましょう。
誤飲の事例 |
〇事例1
薬を包装シートから取り出したつもりが、シートがついたまま飲んでしまった。のどの痛みとひっかかりがあったので、病院を受診し、内視鏡で食道にあった包装シートを取り出してもらった。(80歳代 男性)
〇事例2
薬を包装シートごと飲んでしまった。病院を受診し、内視鏡で取り出してもらったが、食道に傷があり入院した。(90歳代 女性)
ひとことアドバイス |
〇薬を包装シートごと誤って服用してしまう事故が起きています。包装シートは誤飲防止のため、1錠づつ切り離せないように横か、縦の一方向にのみミシン目が入っています。はさみ等で1錠ずつに切り分けないようにしましょう。
〇包装シートは切り離すと角が鋭く、誤飲で消化器官を傷つけることがあります。シートの素材はX線撮影でも写りにくいため、発見が遅れて重症化することもあります。
〇飲み込んだ自覚がなくても、のど等に違和感があり、誤飲の疑いがある場合は医療機関を受診するようにしましょう。夜間でも受診できるように夜間対応の医療機関の連絡先を確認しておくことも大切です。
リーフレット(リンク先:国民生活センターPDF)