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大野小学校、香々美小学校統合にかかる説明会開催の報告
大野小学校、香々美小学校統合にかかる説明会開催の報告
地区 |
開催日時 |
場所 |
参加者数 |
大野小学校区 |
令和7年6月19日(木曜日) 午後6時30分 |
中央公民館大集会室 |
38名 |
香々美小学校区 |
令和7年6月24日(火曜日) 午後6時30分 |
香々美小学校ランチルーム |
32名 |
令和7年6月19日、24日に大野小学校区、香々美小学校区の方々のご参加により令和10年度にむけて小学校統合についての説明会を開催いたしました。
教育委員会より統合に関しての経緯説明と、現在の大野小学校の一部改修、増築の説明をさせていただいた後、ご参加のみなさまからご質問をいただきました。
鏡野町立小学校の教育環境のあり方に関する答申と町の方針について【抜粋】 1 検討の結果(あり方検討委員会答申) (1)大野小・香々美小・香北小について 【提言】3校統合することが最善 児童数の将来推計からも地理的要件からも、この3校が統合(香々美小・香北小は閉校)することが最善の策である。香々美小・香北小のPTAアンケートでも「統合しない」という意見は少数で、大半は統合をやむを得ないことと受け止めている 。ただし、3校が統合すると最大で6学級増となり、大野小学校校舎では教室が不足する。 そこで、大野小学校校舎の増築(仮設校舎を含む)又は十分な学級数が確保できる新校舎に移転・統合することを提言する。統合の時期は香北小学校の児童数が一桁となる令和6年度を目安とし、可能な限り速やかに実現することが望ましい。
2 大野小学校、香々美小学校、香北小学校について(町の方針) 大野小学校の教室の関係から、次の2段階で統合を行う。 (1)香々美小学校に香北小学校が統合する。(令和5年4月1日から) (2)大野小学校、香々美小学校を統合する。設計、建築に係る期間を経て、令和10年度の統合を目指す。 |
【経緯の説明】
あり方検討委員会の答申では、『大野小学校校舎では教室が不足するため校舎の増築を含め十分な学級数が確保できる校舎にすること』の提言を受け、令和3年度に香々美小学校区、大野小学校区の区長様をはじめ保護者、地域の皆様へ説明を行ったところです。しかし、現在まで統合について内部調整を進める中で、その間児童数の推移にも数値の変化がみられました。また、町の施策のなかで大型事業も展開される状況となり、最小限の投資で最大の効果を得る、そして未来の子どもたちに負担を過度に負わせない形でいかに学びの環境を整備するか、といった視点から、政策見直しを行いました。その結果、現在の大野小学校を一部改修、増築することで事業を進めることができるという状況から、新校舎の建設は行わず香々美小学校の児童は大野小学校で学んでいただきたいとの判断を行いました。令和6年11月に香々美小学校区の関係者へ説明させていただき、その後も具体的な改修方法など内部調整、協議を重ね、統合の形が整いましたので、このたびのご説明の機会といたしました。
【大野小学校の改修について】
大野小学校の改修、増築について、大野小学校と香々美小学校の児童数推計(令和7年6月の時点の数値)によると、両校児童の合計数が令和10年度の児童数が226人で学級数が10学級、以降、令和11年度210人、9学級、令和12年度219人、10学級、令和13年度は195人、9学級となる推移を示しており、普通学級数を10学級で想定しています。1階に普通学級が2学級、2階に4学級、3階に4学級、合計10学級を利用することとなります。現在の校舎建設が平成元年で、当時との教室配置の変更点に、支援学級の設置の有無があります。現在は支援学級が必要となるため、空き教室を利用して対応しております。統合後は普通教室が10学級ということで支援学級のスペースがなくなるため、1階図書室のスペースに支援教室と多目的トイレ、シャワー室を、2階、3階のオープンスペースの左側に教室半分のスペースがありますので、それぞれ支援教室を設ける予定としております。また、増築棟として、北側駐車場に、1階は教育相談の部屋、多目的教室のスペースを確保し、2階には図書室・メディアセンターとしてICTを活用した教育活動ができる施設を計画しております。トイレにつきましてはすべて洋式化、床も乾式化の変更を計画しております。照明に関しましては、LEDの照明器具に改修して基準照度に適合するように改修していきます。耐震に関しましては、昭和57年以降の建物は、新耐震基準であり、現校舎はこの基準となっております。
・大野小学校と香々美小学校の児童推移予想 [PDFファイル/78KB]
・大野小学校改修配置図(案) [PDFファイル/220KB]
・大野小学校改修工程表(案) [PDFファイル/232KB]
以上の説明の後、各説明会場での質疑応答の内容は次のとおりです。
〇大野小学校の教育環境のあり方についての説明会 令和7年6月19日開催 |
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番号 |
質疑内容 |
応答内容 |
1 |
児童数の推移が令和13年度まで記載されているが、児童数が令和14年度以降増えるという想定は町ではしていないのか。 |
学校のクラスの推計という事で児童推計の表を作っています。児童数が35人を超えると2クラスになるので、普通教室の数が大野小学校の場合は10クラスとなります。それを上回る可能性が有るのか無いのかを推計するためにこの表を作っております。人口が増える、減るではなくて現行の学区の生徒の推移を示すための表になります。 |
2 |
統合して香々美小学校が空き校舎になったら施設がもったいないので二つの学校を使ってはどうか。スクールバスを活用して学年によって使い分けたらどうか。 |
一部の学年だけ別の校舎を利用する場合、学校経営をしていく上で支障が出てくると思われます。全学年が同じ校舎で学んでいく形の方が望ましいと考えます。 |
3 |
現在大野公民館を利用している児童クラブの増築についての進捗状況は。 |
児童クラブは子育て支援課が担当しています。旧JA大野出張所の建物でお預かりができるように調整をしているというお話を聞いております。 |
4 |
児童数推計の表を見ると、令和13年度まで大野小学校、香々美小学校それぞれのクラス数は増えていない、今統合をしなければいけないのか。 |
令和3年度のあり方検討委員会で鏡野町の全体の学校の形をどう整えていくかというお話を進めてきました。地域の少人数の学校の保護者の方からもできれば大きな学校で子ども達を学ばせたいというお声もあり、協議を重ねた中で、香々美小学校については大野小学校と一緒になりましょうという答申がなされました。町がその答申を受けて最終的に方針の決定をしたという経緯があります。 |
5 |
新しい通学路で通学距離が延びるとなった時に、スクールバス利用の移動時に関するリスクはどれくらいあるのか。 |
大野小学校と香々美小学校を統合した場合にどの範囲でスクールバスを運行するのかということが考えられます。また通学経路がどのようになるかということも合わせて、児童の自宅がどこにあるかも想定して通学路を作成していきます。リスク想定の中では当然安全第一ですから児童が自宅から学校まで安全に通える計画を今後進めていくことになります。 |
6 |
香々美小学校が大野小学校に統合ということだが、今の大野小学校に統合という形になるのか、それとも今ある大野小学校も一回閉校して、令和10年度に新しい学校としてスタートするのかどちらのスタイルになるのか。 |
大野小学校を残して香々美小学校の児童が大野小学校に通って学ぶという形を取っていきたいと考えております。 |
7 |
児童数の推移はいつ時点のデータか。 |
児童数の推計は令和7年6月上旬の住民基本台帳データの方から取り出した最新のデータとなっております。 |
8 |
将来の児童のために教室のスペースを広くとってほしい。 |
できるだけ教室の中を広くとれるよう考えております。またオープンスペースを活用しいろいろな教育の環境を作っていきたいと考えております。 |
9 |
駐車場をプールを壊して作るということを聞いたが。 |
そのような想定も検討しながら進めていくということで、確実にそうするという事ではありません。駐車場を確保する、グラウンドを広げる、という話の中で一つの選択肢としてあるのではないかという認識であります。 |
10 |
新しく配置する相談室、多目的教室、メディアセンターは児童数が多いため必要であると思う。また、統合するのであればプールはなくしてB&Gの利用による運動場の確保も含め、検討していただきたい。 |
プールにつきましては、昨今の暑さが厳しいためプールが利用できないという状況がでてきている現状です。大野小学校の統合についてプールの授業をB&Gの利用の可能性も含めて検討してまいります。 |
11 |
今回新設ではなく、大野小学校を利用することになるので、地域にこういう学校にしていきますという話をしてもらいたい。校舎は児童が勉強をするところですが、地域にとっても活動に利用する場所です。また、災害時に避難場所にもなるので、どういった増築が望ましいのかを考えていただきたい。また、令和8年度以降、大野小学校と香々美小学校との交流学習なども交え令和10年度にはスムーズに授業ができるようにしていただきたい。 |
今後、設計ができた段階で工事内容、工程をお示しできると考えております。また、災害時の避難場所にも指定されておりますので、災害対応ができるようくらし安全課とも協議をすすめていきたいと考えます。令和8年度から大野小学校と香々美小学校との交流授業や行事の共有、授業の参観も香々美小学校の保護者が行えるよう環境を整えたいと考えております。 |
12 |
校舎の改築工事をするときに仮設校舎の場所や運動場がどのようになるのか。 |
大野小学校の場合、仮設校舎を建設すると運動場が利用できないということを想定して、令和8年度、令和9年度の2か年をかけて仮設校舎を建てずに、施工していくことを考えております。また、夏休みをメインに工事を行うことを考えております。 |
〇香々美小学校の教育環境のあり方についての説明会 令和7年6月24日開催 |
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番号 |
質疑内容 |
応答内容 |
1 |
大野小学校校舎の改修にあたって駐車場の確保はどうされるのか。 |
学校敷地内でスペースを設けるか、学校外で場所を確保するかについてはさまざまな選択肢を検討しております。 |
2 |
大野小学校の1階に2クラス、2階に4クラス、3階に4クラスの想定だが、仮に令和10年度の学級数を考えると1年生は2クラスになるので、1階に1年生は収まるが、2年生から6年生は同じ学年が2階と3階に分かれるようになるのか。それとも同じ階に同じ学年を隣同士に置くようになるのでしょうか。 |
同じ学年が階を分けるのは運営上やりにくい部分と、適正な授業が行えない部分があると思います。学校の方で、教室割をしますが、教室の配置を考慮して同じ階で設定をするものと考えております。 |
3 |
町道市場沖線の道路に横断歩道、点滅信号は設置してもらえるのか。 |
以前、津山警察署から横断歩道の設置は見送られましたが、小学校の統合を見据えて新しい通学路を考えていく段階で、事前に早い段階でくらし安全課を通じまして、要望を行っていけたらと考えております。 |
4 |
香南地区、香北地区のスクールバスマップの関係と、児童クラブ関係について示していただきたい。 |
文部科学省が示すスクールバスの通学距離の基準は、全国一律4キロ以上ということになっておりますが、これは地域の実情に応じて設定することが出来ます。大野小学校からの距離で考えた時に、4キロは円通寺のあたりになります。現在、香々美小学校へ円通寺より北の児童はスクールバス利用されていますが、これを、通学班の状況や地域の実情に応じて、保護者の意見もあると思いますので今後調整していきたいと考えます。 児童クラブにつきましては、基本的には子育て支援課が委託をして、民間で運営をおります。基本的な考え方は今のところは変わらないと考えます。ただ大野小学校の児童クラブ利用の児童数がかなり増えてきて一か所でとても受け入れられる状態にないということで、現在は便宜上、大野公民館でお預かりをさせてしていただいております。次年度に向けては大野地区の施設が一箇所と、旧JA大野出張所の建物で児童クラブを実施して行くとお聞きしております。 |
5 |
児童クラブについて大野学区として、児童クラブの割り当ては、例えば遠い、近いで選べるようになる可能性はあるのか。例えば上和田の方は、香南の児童クラブのほうが近いというようなケースではどうか。 |
定員があまり多くないということがあるため、そのあたりは調整が必要だと考えております。 |
6 |
大野小学校の改修工事について、内外装の工事とあるが、教室の大まかな改修内容と、外装の改修について、どういった計画なのか教えてほしい。 |
省エネ断熱化ということで現在の基準に合わせるようにペアガラスの仕様に変えていくことと、木質化ということで内装の改修を計画しております。外装につきましては検討中で、全体の予算の関係をみながら内外装を含めて改修を行う予定にしております。 |
7 |
横断歩道の設置については、警察署でかなり時間を要するので早めに予定してほしい。横断歩道の歩道に子どもを守るガードレールみたいな柵の設置を検討していただきたい。 |
安全面を考慮して、早期に関係機関と協議を行いたいと考えております。 |
8 |
香北小学校と香々美小学校が統合する時、その当時は大野小学校を新築するということで話が進んでいた。ところが、ここで方向性が変わったので、当時話をされていたところで変わったところがあれば保護者の方に説明をしていただきたい。当初は香々美小学校と大野小学校が統合になるときには両校閉校という形をとると言われたが、先日大野小学校は閉校にはなりませんと言われているので、もう一度香北小学校と香々美小学校が統合になる時に、色々相談されている部分で変わったところがあれば、説明を皆さんにしていただきたい。 |
3年前は校舎の新築をして一緒に学ぶという思いで教育委員会もおりました。その後、町の情勢も変化し、町長部局とも協議をしながら調整を行い、児童数の変化等も踏まえて、大野小学校の増築で受け入れが可能であるという判断をさせていただきました。令和10年度には両地区の児童が共に学べる環境をしっかり整備させていただくという思いで進めてまいります。 |
9 |
小学校の統合に際して、早期に行政のすることと、それから学校がすること、を明らかにしていただいて、例えば学校であれば交流学習をするなど児童が慣れた状態で令和10年度を迎えていただきたい。 |
前回の香々美小学校と香北小学校が一緒になった場面の中でも、頻繁に児童が交流する場面もありました。今回の統合は大野小学校児童が200人と香々美小学校児童が50人という状況の交流になろうかと思いますので、交流の仕方を両校でしっかりと考え、令和10年の統合の際には、すっかりと友達になっていて一緒に学べる環境が出来上がっている環境を目指して進んでいきたいと考えております。 |
10 |
香々美小学校が閉校したら児童クラブとして利用したらどうか。例えば香々美小学校の1階を児童クラブに使うことはできないか。そうすれば児童たちもトイレや保健室もあり、怪我をした時に手当ができ、また、職員室を職員の控え場所にできるのではと思う。閉校した校舎をそのまま置くのではなくて、多目的に利用できるのであれば、利用したら良いのでは。 |
それも一つの選択肢と考えております。この地域にある施設として、跡地の利用をしっかり考えていく必要があると認識しております。閉校後の施設をどう利活用して行くのかということを、ご意見を賜りながら進んでいければと考えます。 |
11 |
今回の香々美小学校での説明会、以前の大野小学校の説明会について意見交換等の内容について、対象地域に情報開示をされているか。来られてない方は詳しいことは伝わってない可能性もあると思う。 |
本日の説明会でお話をさせていただいたこと、質問があった事、お答えしたこと、諸々の事項について、整理したものを作成して、それを皆さんへお伝えするようにいたします。 |
12 |
香北小学校の跡地利用の件で、香北地区の実情を地域の方々で考えていろいろ意見を出したが、現状そこから何も進展がなく、地区の人が自由に使えないような状況になっています。香々美小学校が閉校した後も同じことが起こるのではということは心配しているので町がしっかり動いていただければという要望です。 |
学校跡地利用につきましては、数年前からなかなか活用が見出せてない状況です。今話が進んでいるのは、富小学校の跡地を木育施設の利用が出来ないだろうかと検討が進み、実施に向けて調整が今後なされていくものと考えております。地域の特性もあり、様々な活用の方法が考えられます。民間に参入していただいて、活用していただくことも考えられます。そのようなお話は、教育委員会だけではできませんので、町長部局も含めて今後しっかりと対応が必要と認識をしております。みなさんからお知恵をいただきながら、ご提案頂ければと考えます。 |
13 |
香々美小学校と大野小学校の保護者の皆さんが集まって意見を交換する場を設けて、全体で話ができるようなことはできないでしょうか。 |
まずは学校間を通じて児童が一緒になる環境を作りながら、保護者の皆さんが交流いただける場も学校を通じて作って行く必要があると考えております。 |
14 |
大野小学校学区の年間行事や活動を、統合を見据えて児童や保護者に体験させていただく場を設けていただけたらと思います。 |
学校間でどういう交流をして行くか、また地域行事をどのように取り入れて行くか、またその中で児童の意見を聞く場も含めて、今後の準備期間に実施できればと考えております。 |
15 |
制服や体操服は大野小学校に合わせることになるのかと思っているのですが、取扱いはどうなるのか。 |
制服や体操服については準備期間中に予算化し、令和10年度を見据えて令和9年度中には揃える方向で進めていきます。 |